働く独女の戯言、独り言by林ティアラ

働く独女の日常とフィギュアスケート愛を語ります。

稀有な存在。哀愁をまとう女子スケーター、宮原知子。

始まりましたね〜、全日本フィギュア!!

ハヤシは残念ながら、昨日の女子フリーを生で見られず、録画したものを今日の午前に見ておりました。

 

こんなに迫力ある女子の戦い、何年ぶりだろう?

順位はさておき、ハヤシ的には、宮原さん、三原舞依ちゃん、樋口新葉ちゃんが抜群にいいなと思って見ていました。

 

三原舞依ちゃんは華がないなあと思ってましたが、昨日は、もう抱きしめたいわ!!という可愛らしさ、柔らかさを全開していました。

 

樋口新葉ちゃんは、個性的な曲に個性的な振付をしっかり乗せて、自分のものにして見せていました。

 

そして、宮原さん、壮大なスケールながらどことなく哀愁を帯びた曲の中を、繊細に、でも自由に踊っていて、何回も見たくなりました。間違いなく、代表的なプログラムだと思います。

 

思えば、哀愁を漂わせる演技って、宮原さんの唯一無二の持ち味なのではないでしょうか。

チャーミングさ、柔らかさ、強さ、セクシーさなど、女子選手の表現や、らしさって、色々ありますが、哀愁を出せる人は、なかなかいません。

 

ザギトワは、まだ子どもの表現。どの方向に行くとも決まっていません。

真央ちゃんは華麗。

三原舞依ちゃんは柔らかさ。

樋口新葉ちゃんは、強さ。

紀平さんは洗練。

坂本花織ちゃんはダイナミックさ。

 

真央ちゃんの華麗さも唯一無二と言えるものでしたが、他の人の雰囲気は、そこまでのものではなく、他の選手と一緒に括られてしまう「タイプ」でしかありません。

だけど、宮原さんは違う。哀愁がテーマになる女子スケーターは、かつていなかったと思うのです。

 

シニアデビューの年のショートプログラム戦場のメリークリスマス

あの、ポツンとした孤独感は、女子フィギュアの表現として、めちゃくちゃ新鮮でした。

あの感性は宮原さんが生まれながらにして持っているもので、どんどん磨かれて唯一無二のものになったように思います。

 

控えめで一見個性に弱そうな宮原さんですが、実は、女子フィギュアスケーターの中では、稀有な存在なのです!!

 

息長く現役を続けて、この哀愁がどんな風に結実するのか見せてほしい。

小雀に捧げる歌を見て、そう思うのです。

 

明日は女子フリー。

宮原さんの優勝、祈っています。