働く独女の戯言、独り言by林ティアラ

働く独女の日常とフィギュアスケート愛を語ります。

コメントしにくい男子シングルの結果だったり。

昨夜、男子シングルフリーも、それなりにかぶりつきで見ていました。

まあ、ケガをしていたとはいえ、宇野くんがぶっちぎって優勝。

そして、高橋大輔が2位。キスクラで「まじかよ」を連発してましたね…

 

宇野くんと50点くらい離されての2位ですから、そりゃ「まじかよ」とも言いたくなるわけですが…

この50点の間に誰か一人でも入ってくれれば、「まじかよ」はなかったのかな、と思ったりします。

 

大輔がつぶやいた「まじかよ」の現状について、ネットでは「男子フィギュアやばい論」が噴出していて、まあ、実際近い将来を見据えると、そうそう楽観できる状況ではないとは思うのです。

が、ハヤシ的には「時代的にそういうこともあるよねえ」という気持ちもありますし、「そこまでやばい状況でもないんじゃないかなあ」と思ったりもするんであります。

 

まずは、今年のグランプリファイナルを思い出してもらいたい。

男子は6人全員が違う国の選手でした。日本、アメリカ、カナダ、ロシア、韓国、チェコスロバキア

これつまり、男子シングルの世界では、今圧倒的な強国がないことを示しているわけであります。そもそも、複数のメダリスト、複数の入賞者を出すような圧倒的な強国がいた時代というのがあったかというと、男子の場合、少なくともここ十年くらいはノー、なわけですよね。

まあ、平昌では日本が金銀をとったり、プルシェンコヤグディンの時代のロシアの時代があったことはあったけれど、今の女子ロシアみたいな「お前らにょろにょろか!!」といいたくなるような、強い子があとからあとから湧いて出てくる国なんて、男子シングルではないわけです。

たまたま、日本の場合、大輔→羽生ちゃん→宇野くんと、運よく何となく続いちゃっただけのことで、多少間が空いたりすることのほうが普通なんではないかと…

アメリカだって、ネイサンの後誰がいるのさ。

ロシアなんて、みんななんだかんだ言って鳴かず飛ばずじゃないか(一番安定しているのが長老のボロノフっていうね)。

 

それと、よくよく見てみると、逸材は結構いましたよ。

まず、世界選手権5位の友野くん。彼は今回ジャンプがうまく入らなくてあの順位や点数になってしまっただけでしょう。グランプリシリーズでもしっかり表彰台に乗れているわけです。

体全体や手先の使い方はとてもきれいで、あとはジャンプさえ決まってくれば、もっともっと上を目指せます。

それから、ジュニアの島田くん。彼も四回転をきっちり飛べるうえに、ランビエール仕込みのスピンがきれいだし、もともと表現力もあります。来季シニアに上がってくると思うけど、なかなか期待が持てると思うのですよ。

 

そして、個人的に注目しているのが、島田くんのすぐ下6位についた鍵山優真くん。昭和顔なのが残念ですが、中学生ながら軽やかなジャンプを披露してくれて数年内に上に上がってくる予感がします。

 

そもそもね、宇野羽生レベルがどひゃどひゃわいて出てくること自体が異常なのです。

宇野羽生もあと2,3年は最低でも頑張ってくれるだろうから、その間に下の世代がちょこちょこ上がってきてくれればよいのだと思うのです。

 

なんでまあ、女子みたいに「すごいもの見ちゃいました!!」と興奮気味にコメントできるような状況ではありませんが、男子、捨てたもんじゃないですよ、原石はいっぱいいますよ、ということを憂いている皆さんにお伝えしたく、クリスマスの夜に投稿したのでありました。