働く独女の戯言、独り言by林ティアラ

働く独女の日常とフィギュアスケート愛を語ります。

はまってしまった「おじさまと猫」

東京は本日の感染者数が60人だそうで!!

これ、3月ころに、緊急事態宣言出すか出さないかと騒いでいた頃の数字に近づいてきてますよね。

 

その頃と今が違うのは、全国的に感染が広がっているかどうか。

突出して東京が感染者数が多いのが今(北海道の昼カラ問題もありますが)。

どこまでこのまま増えるのを見ていくのかなあという気がします。

小池さんは選挙で、今感染対策についてはおざなりな感じですよね・・・

 

私個人の生活は、通常時の8割方稼働という感じです。

まだ関係諸機関が完全に走りきっていないので、日程的には余裕があるところ。

先週の土曜日に表参道あたりにでかけていったら、かなりな人出で怖い思いをしたので、いけるところまで週4日稼働、所用を足すために平日1日空けるという感じで生活していきたいなあと思っているところです。

 

そんななか、昨日の土曜日はお家にいたわけですが、昼間、最近にしては珍しく、TBSの「王様のブランチ」を観ておりました。

その中で、「おじさまと猫」なる漫画が紹介されておりました。

ストーリーは、ペットショップで売れ残ったブサイクな1歳の成猫と、この子を買い始めた独り身のおじさまの日常を描いたもの・・・ということで、なんとなく心惹かれました。

 

普段、漫画はあまり読みません。

別に偏見があるわけでもなんでもないのですが。

漫画って、読むの疲れるなと思うときが少なくないものですから。

1度に目から入ってくる情報量が多いですよね。

おまけに、字と絵とどっちを見ればいいのかわからないときもありますし。

最近の、登場人物の目がやたら大きく、女子がやたら巨乳の絵というのも苦手ですし。

 

ですが、緊急事態宣言のさなか、懐かしの「動物のお医者さん」が無料配信していたのを読み始めたのをきっかけに、「漫画っていいなあ」という思いを改めて抱くようになりました。

 

結局「動物のお医者さん」は、期間内に読みきれないと諦めて、Kindle版を大人買いし、しかも連続して2周りして読むというハマり方をしました(過去に1度読んでいるのに)。

 

で、昨日紹介されていた「おじさまと猫」も読んでみたいという気持ちに駆られ、まず1巻のKindle版を購入してみたわけです。

 

基本的に、本はペーパー派の私なのですが、「動物のお医者さん」を買ったときに、漫画は電子書籍が良いのではないかと思うようになりました。

というのは、巻数が多くなりがちだからです。

私が住んでる狭い1k、そんなに漫画本置けないし。

「おじさまと猫」も迷わずKindle版にしました。

 

感想ですが・・・

ハマりました。

1巻なんて、泣きながら読みました。

 

ふくまると名付けられた主人公のブサイク猫は、ペットショップで売れ残っている中で、すっかり諦めの境地にいました。

このペットショップの店長にもあまり大事に扱われず(唯一気に留めてくれている店員さんはいましたが)、おじさまに買われたときには、その後にポイされる恐怖心も感じてしまったり。

ふくまるは、おじ様の愛情のひとつひとつがとても嬉しくて、毎日毎日幸せを噛み締めて感動するのです。

その様があまりに可愛くて不憫で、もう泣けてくる。

 

思えばペットショップというのは非常に残酷な場で、小さな箱の中にものを考え感情もある生き物が閉じ込められている場所なのです(ヨーロッパの方では、ペットショップそのものが虐待という考え方もあり、日本のようなペットショップを禁じている国もあるらしいですね)。

 

幼いうちに親兄弟から離され、売れ残りはどんどん値段を下げられ、それでも売れない場合のその末路は想像すると怖いったらありゃしない(ペットショップで売る生き物を産ませられる親の方の運命も、また過酷ですが)。

 

そういう残酷なペットショップという現場で、カーストの下位の方にいたふくまるが、彼をインスピレーションによって飼うことにしたおじさま(このおじさまも意外と訳あり)との出会いによって、大逆転の幸せを手に入れるわけです。

 

幸せを手に入れたのに、ペットショップ時代や子供時代の思い出にとらわれて、ネガティブに物を考え、ビクビクしてしまうふくまる。

そのふくまるの姿に泣けてくるし、そんなことまでは当然知らないおじさまのピュアな愛情に「飼い主ってこうあるべきなんだろう」と思わせられるという・・・

 

動物を飼う者は、その子が自分の手元に来るまでの歴史を漠然とでも想像することが必要なのだと思います。

それはときに精神的にしんどい作業であるかもしれない。

親と引き離された歴史。

わけも分からず、ペットショップに陳列された歴史。

そういう残酷な運命を自分が引き受けたということと正面から向き合わねばならないわけですから・・・

 

私もハムスターを飼っていますが、時折、この子は親の記憶があるのかな、親と離れて今何を思うのかな、私の家に来たことをどう思っているのかな、などと考えます。

そして、彼は今幸せでいてくれるのだろうかなどと疑問に思ったりします。

 

今、マサムネには持病があって、ちょっと肥満気味で、治療やダイエットをすべき事態になってしまったわけですが、それを私は責任持って果たして、1日でも長く幸せに彼が生きていけるようにしなければならないと痛感したりするのです。

 

たかが漫画。

されど漫画。

ふくまるは、本当にブサイクです。

ブサイクな彼でも一度引き受けたら一生愛さなければならない。

それが動物を飼う、一緒に暮らすということだと、この漫画は教えてくれているように思います。

 

いま5巻まで発売されていて、私は2巻まで読みました。

通勤途中などにちょいちょい読んでいこうと思います。

3巻も既に入手しました。

楽しみに読んでいきます。

 

皆様にもおすすめします。

ぜひお読みください!!