母方の祖母は、亡くなる1年前から、ハヤシの実家で暮らしていました。
何年かおばの家にいたのですが、折り合いが悪くなって、うちの実家に来たのです。
着物道楽で、いい着物をたくさん持っていたらしく。
らしく、というのは、ハヤシ家、みんな着物に疎いからでして…
祖母は大変きれい好きな人だったので、着物は全てクリーニングしており、どれもシミひとつない状態です。
着物にしてない反物も、帯もたくさんある。
生前、折り合いが悪くなったおばや、その他のおばが狙っていたのがいくつかあったらしいのですが、それらは今全て、着物に疎いハヤシ母の手元にあるのです。
で、母、自分も年を取ってきたし、そろそろ、着物をどうするか考えないといけないな、と言い出しました。
古い襦袢なんかは捨てようかと思っているようですが、着物や反物はどうしたものかと頭を悩ませております。
自分は着ないから、古着屋さんや反物屋さんに引き取ってもらう!と割り切ることができれば良いのですが、やはり母にしてみれば親の形見、それに全力で1年お世話して看取ったこともあって、なかなかそう割り切ることもできないみたいです。
無理もないですよねー。
我らが着れば良いではないか、と言われるかもしれません。
が、うちのおばあちゃん、150センチに満たない小柄なおばあちゃんだったので、169センチのハヤシも162センチの妹も、仕立て直ししないと着れないわけです。
その費用もバカにならない。
しかも、仕立て直ししたところで、そもそも着付けもできない私たち、ほとんど着ないに決まっています。
そこで、洋服などにリメイクという方法も思いついたのですが、着物のリメイクって、どうもセンス的に相容れないデザインのものが多くて、これも難しい。
母は、帯をバッグにリメイクするのに、少し興味を持っているみたいですが…
そんなこんなで、結局どうにもできずに着物問題は脈々と受け継がれてしまい、最後、引き取り手もなくthe endになる危険性すらあるなあ…と、ため息つくワタシ。
着物に詳しい人に聞いて検討するのが、一番良いんでしょうかね、こういうのって。