働く独女の戯言、独り言by林ティアラ

働く独女の日常とフィギュアスケート愛を語ります。

クラウドファンディング(特にFIPに罹患した猫さんの件)についてちょっと考えてみました。

連日の雨の東京です。

ここ数日の中で、今日が一番雨量が多そうです。

ときには雨も必要ですが、こう何日も続くと気分も憂鬱になります。

どうか早くやみますように・・・

 

さて、最近Twitterで、よくクラウドファンディングへの支援の呼びかけのツイートを見かけます。

 

多いのが、飼育しているペットが重病に罹患してしまい、多額の治療費を要するので、そのカンパをお願いしたいという趣旨のものです。

その中でも特に多いのが、FIPという病気に罹患した猫さんのクラウドファンディングです。

 

この病気は罹患すると、治療しなければ致死率がほぼ100%という厳しいもので、しかも唯一と言われている治療薬は日本では未承認のもの(闇に出回っている中国産のものもあるようですが)。

使用すると、100万円ほどのお金がかかるようです。

 

kobayashi-animal.com

 

このお薬の取扱には獣医さんの中でも賛否両論あるようです。

また、このお薬を使わない治療の場合も、治療費はかなり高額に上るようです。

 

ペットを飼育するにはそれなりのお金が必要であることは当然としても、稀有?な病気にかかって100万円も薬代がかかるような治療が必要になるということは、なかなか想像できないでしょう。

一般のご家庭でこのようなお金が予め用意されていることは、そう多くないと思われます。

 

そのため、FIPに罹患した猫さんの飼い主さんの中で、クラウドファンディングに挑戦する方が多数おられるようです。

 

クラウドファンディングへの支援を呼びかけるツイートを見ていると、非常に順調に支援額を伸ばしている方と、なかなかにご苦労されている方に分かれるという印象があります。

 

その違いはどこから出てくるのか、とふと考えてみました。

 

1つには、どの団体のクラウドファンディングを使うかという問題があるように思います。

今、クラウドファンディングを取り扱う会社はいくつもあるようです。私も最近、FIPの問題から知りました。

元から知っている有名な会社がある一方で、FIPの件で初めて知った会社もあります。

 

どの会社のクラウドファンディングを使うかによって、最低支援金額も違うようですし、クラウドファンディングの拡散のされ方も違うようです。もしかすると、会社ごとに、このあたりの指南が違うのかもしれません。

 

あくまで個人の意見ですが、ペットのことに興味を持って支援したいと思っても、その人達が経済的に余裕があるとは限りません。

支援は「あ、この金額ならいいか」と多くの人が思える、ある程度定額からスタートできる会社のものがいいのではないか、と考えます。

 

また、有名な会社のクラウドファンディングのほうが、多くの人が安心して支援を行えると思います。

 

会社選びはクラウドファンディングを成功するかどうかの大きなポイントの1つのように思います。

 

もう1つは、猫さんの様子をいかに拡散するかということです。

「困っています、助けてください」というツイートだけではなく、そのネコの普段の姿(=可愛らしい姿)をどんどん発信していくこともかなり大切なのではないかと思います。

 

言葉は悪いですが、「こんなに可愛い猫が命を落とすかもしれない」という人々の同情心を呼び起こすのです。

クラウドファンディングに成功している方は、普段の猫の様子を熱心に発信していることが多いように感じられます。

 

一方で、クラウドファンディングに頼るカンパもちょっとどうなのだろうという気がしています(クラウドファンディングをしている方に対する批判の趣旨ではないので、誤解のないようにお願いいたします)。

というのは、クラウドファンディングは、多くの場合、期限までに目標額に達しない場合には一銭もお金を受け取れないという仕組みをとっているからです。

 

まずこの仕組自体を各社が見直した方がいいのではないかと思います。

例えば、目標額の◯%以上の額に達したら受け取れるようにするとか。

 

とはいえ、クラウドファンディングは、当然手数料もかかるでしょうし、支援した方に対するリターンをしなければならないという義務もあります。

大病しているペットを抱えている方が、多くの支援者に対してリターンをしなければならないというのもかなり大変です。

 

そこで、最近は、クラウドファンディングと並行して、ゆうちょ銀行や楽天銀行の口座、PayPayIDなどを公開して、個別の支援をお願いする方も増えている状況です。

 

個別支援の方は支援最低額の縛りもありませんから、支援したいと思った人が支援できる額を気軽に支援できますし、目標額縛りもないので、支援してもらったお金はそのまま使えるというメリットがあります(私も、クラウドファンディングの最低支援金額が高かったので、PayPayで個別支援をさせていただいたことが何度かあります)。

 

クラウドファンディングが、最低支援金額縛り、目標額縛り、リターンの義務付けとなかなかに拘束が多く使い勝手が良くない部分があるのであれば、個別支援の呼びかけを充実化していくという方法もあるかと思います。

 

もちろん、個別支援の呼びかけは、企業という後ろ盾がないので、何もかもご自身たちでやっていかねばならない厳しい面があります。

しかし、Twitterやインスタグラム、You Tubeをフル活用していけば、できないこともないでしょうし、「入ってくるだけのお金をもらえる」以上、悪くはないのではないか・・・と思ったりもします。

デメリットとしては、短期間にまとまったお金が入りにくいという問題があるかもしれません。

 

ただ、今後は少なくとも併用型がいいのではないかなと思ったりしています。

クラウドファンディングが、ある意味「賭け」みたいのものである以上、リスクを減らすためには、目標額を低めに設定し、不足部分を個別支援で賄うなど、ご自身のお財布とも相談して戦略を立てる必要があるのではないでしょうか。

 

私自身は猫は飼っていませんが、実家には両親や妹がかわいがっている猫がいます。

そして、私は近所で外飼されている猫さんと仲良しで、いつも癒やされています。

私自身もハムスターではありますがペットを飼っていて、病に冒された自分のペットをなんとしても助けたいという気持ちは痛いほどわかります。

 

だからこそ、今回は、自分なりに、病気の猫さんを救うためのクラウドファンディングのあり方について、自分が考えたことを投稿しました。

 

僭越ではありますが、このブログを読んだ方が必要な支援を集めることに成功されることをお祈りします。