緊急事態宣言が延長され、期限まで残り1週間となっている東京です。
GW明けには、北海道をはじめ複数の地域に対して緊急事態宣言が発令されました。
が、東京に関して言うと、百貨店で営業フロアが拡大されるなどしており、1回目を基準とすると「これが緊急事態宣言なのか?」という帰省の態様と言わざるを得ません。
それに呼応するかのように、人の流れも抑制されていないことを実感します。
この点は、前回の投稿でもお伝えしたとおりです。
私自身も、緊急事態宣言だから外出を自粛しよう・・・というところまでは考えていない状況です。
仕事は普通どおりにありますので、平日は電車に乗って出かけています。
都外に出ることも先週は何度かありました。
土日についても、日曜日は自宅にいて家事などをこなしていますが、土曜日に関しては、自分の中では「お出かけデー」と位置づけており、実際に外出しております。
*休みの日の過ごし方については、以前買いたこちらの記事をご覧ください。
ただ、外出先や飲食する先は自分なりに慎重に選んでいます。
若い方がたくさん押し寄せるようなところには行かないようにしています(例えば、表参道や新宿など)。
先週秋葉原に行ったところかなりな人出だったので、その点はより意識するようになりました。
また、食事をするところも、大勢の人が固まって席を囲むようなお店や、座席と座席の間が狭いお店等は避けるようにしています。
ただ、では「不要不急の外出をしない」というところを徹底しているのかというと、そういうわけではありません。
やはり、私の中にも「思ったように出歩けない」というストレスが溜まっています。
外出を全面規制してしまうと、そのストレスに拍車がかかり、かなり精神的にしんどい状態になりそうです。
それはそれで健康に良くないだろうということで、お出かけ事態を全面的に自粛するということはしないようにしています。
しかし、出かけるときには、以前にもまして、マメに手洗いや手指の消毒をするようになりました。
そんな風に気をつけようと思いながら、昨日もお出かけしました。
出かけた先は、東中野にある爬虫類ショップ「爬虫類倶楽部」というところです。
少し前から、爬虫類・両生類をお迎えしたいという気持ちがあり、時間があるときや、動物に癒やされたいときに、都内や近郊の爬虫類ショップや爬虫類を扱うペットショップに出かけておりました。
爬虫類ショップは、繁華街ではないところにあることが多く、道中も、また店の中でも密になるということはほぼありません。
加えて、動物が好きな私は、眺めているだけでも気持ちが和らぎます。
こういうご時世のお出かけ先として悪くないのです。
昨日もそのつもりで出かけました。
繁華街ではないところです。
地下鉄も、乗ったときには座席が一杯になる程度には乗客がいましたが、日本橋や九段下をすぎるとかなり空いた状態になり、危険を感じずに移動することができました。
落合についてからもスーパーマーケットの前で少し人気を感じたくらいで、非常に快適に店に向かって歩いていきました。
しかし、当の爬虫類倶楽部は混んでいました。
「なんで?」と思いました。
訪れたのは今回が3回目で、いずれも土日でした。
が、人で溢れているということはありませんでした(そもそも爬虫類ショップで人が溢れているという事態は想定しにくいものです)。
どれくらい混んでいたかというと、あまり広くない店内で、時折肩がぶつからないと前に進めない程度ではありました。
壁にふと目をやると「ハチクラ25周年セール」の文字が・・・
確かに、生体もいくつかのものがセール価格になっています。
私はそんなことは全然知らずに訪れましたが、おそらく多くのお客さんは、セールと知ってやってきたものと思われます。
そうか・・・
緊急事態宣言でも、爬虫類ショップですらセールとなると人が押し寄せるのだな・・・そんなことを思って感慨深くなりました。
と同時に、「緊急事態宣言下のペットブーム」は犬猫などの哺乳類だけでなく、爬虫類・両生類にも及んでいるのだなということも感じました。
しかし、爬虫類・両生類は、1年ほど前から「飼いたいな」と考えている私が、なかなか手を出せずにいるほど、飼育の手間がかかるものが多いです。
ヘビやレオパードゲッコーなどは比較的楽と言われているようですが、かめやカエルなどは調べれば調べるほど飼育ハードルが上がります。
それでもセールということで、複数の生体を購入しようとしている方も見受けられました。
やや複雑な気持ちになりました。
ハムスターのマサムネをお迎えするときも、私は3ヶ月ほど悩み、飼育書を2冊読んでから飼い始めるほどでした。
生き物とは本来、そのように慎重にお迎えすべきものではないかと思うのです。
なぜなら飼い始めた以上、その子の命は完全に飼主が握ることになるからです。
その責任は非常に重いものです。
しかし、緊急事態宣言下で、たいして本当に飼育できるかを吟味することもなく、安易に生体をお迎えしてしまう事態は後を絶たないようです。
いっときの感情でお迎えしたけれど飼いきれなくて飼育放棄する、捨てるという行為に及ぶ人の話は報道で何度も目にしました。
それが本来マイナーな生物である爬虫類・両生類にも及んでいるのです。
何回も繰り返され、長期に及んでいる緊急事態宣言。
最近は、人々の行動を完全に抑える効果は発揮されていません(自分も含めてですが)。
それでも、ストレスを溜め込んでいる人はたくさんいるということなのでしょう。
そしてそのために、判断力が鈍り?動物を飼いに走る人も増えているということなのでしょうか。
コロナは怖いものです。
ですが、人の判断を鈍らせる緊急事態宣言というものも怖いものだなとなんとなく思ってしまうのでありました。